干し芋 vs 冷凍さつまいもダイス:形状・チャネル・保管、海外バイヤーはどう選ぶか
海外バイヤーが寧利のさつまいも製品ラインを見るとき、よく悩まれることがあります。干し芋 と 冷凍さつまいもダイス 、どちらを選ぶべきか。原料は同じさつまいもでありながら、形状が違うだけで担うチャネルも保管・物流も大きく変わります。本稿では比較表一枚で、チャネルから形状を決めるお手伝いをします。
一、干し芋:常温で長期保存できるスナック形状
製法:物理的な脱水を主体とした乾燥品で、税関分類は HS 2005999100(加熱調理品)です。
食感とセールスポイント:甘く糯(もち)っとし、噛みごたえがあります。自然な糖化による本来の味わいで、日本の「干し芋」の食習慣にも合致します。遷西尚市が日本へ輸出している主力SKUでもあります。
チャネル:スナック小売、量販店、EC、ギフトボックス。そのまま食べるシーンとお茶請けが中心です。
保管・物流:常温保管・軽物流でコールドチェーンは不要。越境輸送コストは最も低く、海外展開における第一の選択肢となる形状です。
二、冷凍さつまいもダイス:鮮度を閉じ込めた外食・原料向け形状
製法:IQF(個別急速冷凍)により、低温で水分と食感を閉じ込めます。解凍後は生芋に近い状態へ戻ります。
食感と用途:生芋の食感を保つため、外食の厨房、ベーカリー、調理食品、B2B 原料に適しています。バイヤーはマッシュ、焼き芋、スイーツのベースなどに用います。
チャネル:フードサービス、食品加工工場、外食チェーンの原材料調達に向きます。
保管・物流:求められるのは −18℃ のコールドチェーンの全程確保です。工場から仕向国の冷蔵庫まで切れ目なく維持する必要があり、物流のハードルは干し芋より高くなります。
三、一枚の表で違いをつかむ
| 項目 | 干し芋 | 冷凍さつまいもダイス |
|---|---|---|
| 主な製法 | 物理的脱水による乾燥 | IQF 個別急速冷凍 |
| 代表的なチャネル | スナック/量販店/EC/ギフト | 外食/B2B 原料/ベーカリー |
| 保管条件 | 常温 | −18℃ のコールドチェーン |
| 物流のハードル | 低(コールドチェーン不要) | 高(全程コールドチェーン) |
| 向いているバイヤー | ブランド商/小売業者/EC事業者 | 外食/食品加工工場 |
🔶 上表の「製法/保管温度/サイズ規格/賞味期限」などの具体的な数値は、工場からの回答に基づく項目です。実際の確認結果に従い、本稿では推定値を掲載しません。
四、寧利のさつまいも製品ラインのその他の形状
上記2種類に加え、寧利の現行SKUには次も含まれます。とろけるスイートポテトスティック——とろけるフィリングが特徴のスナックライン。さらに板栗の深加工ライン(アイス栗(冷凍甘栗)、有機甘栗(むき甘栗))もそろえています。詰め合わせギフトや複合レシピをご検討でしたら、あわせて評価いただけます。
五、調達のアドバイス
即食スナックとして量販店・EC を展開したい場合 → 干し芋をお選びください。常温で長期保存でき、物流コストも最も抑えられます。遷西尚市が日本向け輸出で実績を積んだ形状でもあります。
外食向け原料、ベーカリー、調理食品を扱う場合 → 冷凍さつまいもダイスをお選びください。IQF による鮮度維持と厨房での扱いやすさが利点ですが、貴社側にコールドチェーンの受け入れ能力があるかをご確認ください。
寧利はどちらのラインにも対応できます。貴社の末端チャネルから逆算して形状を決めるほうが、先に工場を決めてから販路を探すよりスムーズです。
おわりに
品種(紅瑶)からコンプライアンス(HACCP)、輸出(RCEP)から受託製造(OEM/ODM)まで、この全6回のシリーズでは「中国のさつまいもと栗を、どう安全かつ適合规制に海外へ送り出すか」を一巡りしてきました。形状を決めたら、次は仕様と最低発注量のご相談です。チャネルに応じたお問合せをお待ちしています。
